高さや環境に影響を受けにくく、同調型に近いSWR特性を持つ19Ω直接給電2エレFM用八木を作ってみた。
(要のQマッチ)
対象を76.1MHz、短縮率を0.67とすると、1/4λ=0.66m。
同軸の片側を若干剥いてコイルを作り、ディップメータで1/4λを調整。
実際は2cmほど短くしたところで76MHz近辺でディップした。
これを2本用意し、並列に接続して75Ωの同軸に接続。これで19Ω (正確には18.75Ω) の給電ラインが完成。
(ワクワクの調整)
EZNECで計算した長さにカットした2エレを準備し、接続。
と、ところが、その時点でのSWRはとんでもない値に。
「計算を間違えたのか?接続を間違えたのか?」と頭の中をグルグル回るが、ここは冷静に。
SWRアナライザの周波数を76.1MHz近辺でスイープすると、74MHzあたりに強烈なディップが!
あまりにも同調周波数が離れているので、エレメントの長さを間違えたのかと思ったが、実はエレメント間隔が数cm移動しただけで同調周波数が大きく移動するのだ!
75Ω直接給電2エレの時は、エレメント間隔は主にインピーダンスの変化に現れたが、実に面白い。
SWRアナライザのメータの動きがまるでディップメータのディップを観測している時の様だ。
対象周波数では設計値より若干短いエレメント間隔でSWR≒1.1が得られた。
(チューナでの実使用)
これだけ「同調」という表現に近い極端なSWRの変化を見せつけられると、目的局以外は受信不能になるのではないか?と思えた。
2MHz離れた強電界局をT-2で受信すると全く問題なく受信できるが、7MHz離れた中電界局ではAUTO DXをOFFの場合STEREOにならないくらい弱くなる。マルチパスの指示も強くなり、音がノイズっぽい。
まずは予想通り。
[0回]
PR
COMMENT