75Ω直接給電2エレを室内に設置する度に、微妙に共振周波数が違ったりSWRがあまり落ちなかったりする場合があり、はっきりした原因が分からないでいた。
理論と実験が一致しないのは、
地面からの影響を受けてインピーダンスや放射パタンが変わっているからに違いない。
(EZNEC)
そこでEZNECのグラウンドをフリースペースからリアルグラウンドに変えてみた。
実際に1m、2m、3m、4mでシミュレーションして驚いた。
設置高さで共振周波数が変わるのは知っていたが、これほどまでインピーダンスが極端に変わるとは意識していなかった。
エレメントの長さや間隔を変えても75Ωを実現できない高さまであるのだ!
(何故か?)
試しに、19Ω直接給電2エレはどうなのかを確認してみた。
エレメントの長さも間隔も変えていないのに、2/4/6m間に大きな差は無い!
75Ωに比べると、皆無に等しいほど (さすがに1mでは影響を受けている)。



そうか。
「
ハイインピーダンス = 高感度 (高ゲインという意味ではない) = 周囲の影響を受けやすい」
ということだ!
(結論)
インピーダンスの高いアンテナは広帯域に渡りSWRが低いので、むしろ優等生的と思っていたが、高さの影響を考えないと、実際に揚げてみて理論と合わない結果に悶々とすることになる。
低インピーダンスアンテナは帯域は狭いが、
室内で調整してから揚げてもその後の調整が不要になる利点がある。
いよいよ低インピーダンス型直接給電アンテナの製作の必要性が増してきたな。
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