Zoomの9150で若干満足して以来、お小遣いの範囲で理想のリバーブを入手することは無理なのではないのか、と半ばあきらめてもいたが、ここへ来てまた虫がうずき出してきた(笑)。
(これまでの経緯)
実はIbanez SDR-1000を手に入れた時、音が出ないジャンク状態だった。確かに入力調整用のノブが無い上に、ボリュームの取付け部のフレームが変形していた。高いところから落としてノブを破壊してしまったのだろう。
この衝撃で抵抗体がダメになったのだと推測したものの、何もせずに大分時間が経ってしまった。
ところが最近、Ibanez SDR-1000の中身がSONYのMU-R201と同じな上に (OEM)、マニュアルを見ると何と
プリディレイが572msも長く掛けられることが分かり、俄然やる気が戻ってきた!
(故障部分の特定-その1)
まずはディジタル機器の弱点、バックアップ用電池の電圧確認。お、3Vで生きている。各部の±12Vや5Vの電圧も問題ない。
何せ、相手は2軸2連だ。探せど探せど、20kΩ/20kΩであの軸の長さのものはついぞ見つけられなかった。
20kΩ/20kΩの2連や値の異なる2軸2連での代替の候補は見つけた。しかし、買うのはボリュームの中を確認してからでもいいと判断し、外してみた。
と、ところが、最大値は若干20kΩを下回っていたものの、動作に問題なし・・・・。
(故障部分の特定-その2)
お漏らしをしているコンデンサも無いようだしハンダ面も綺麗だが、痩せが気になる。
そうだ、これは中身がSONYだった。ハンダの痩せが原因でクラックが入ったりするのはSONYでは良くあること。
電源・グランド用のバスバーと入力レベル切替SWの足を見ると、なんだか
クラックらしき兆候が。
これらを徹底的に再ハンダしてやった後、入力にオープンのケーブルをつないでみると、ノイズでレベルインジケータが大きく光った!やった!
(音出し)
おお!プリディレイ値が大きいので、エコーのようなリバーブが掛けられる!
SPX-90は250msしかなく不満だったが、これなら十分だ。
だが、今一つパラメータの意味が分からない(笑)。まずはマニュアルでお勉強。
(故障部分の特定-その3)
・・・・と、狂喜乱舞していたのだが、写真でも撮ろうと思って電源を入れてカメラを準備していたら、いつの間にか電源が落ちている(苦笑)。
ヒューズは飛んでいないが5系統ある5Vレギュレータの内、IC902/78M05の出力が0.47V。
ここか。このICの周辺だけハンダ面が少し変色しているので、かなり熱を帯びていたらしい。
12Vや他の5VがOKでもこのレギュレータの出力がないと:
・リレードライブ用のTrがONしない。
・バイパスSWをONにしてもLEDが点灯しない。
・ディスプレーの制御用ICが動作しない。
はずなので、ウンともスンとも言わない現状の説明にはなる。
(修理)
IC902/78M05を交換。ヒートシンクを抱いているのに、シリコングリスが塗られていないので塗布。
レギュレータの熱の影響を受けると思われる3300μFx3、2200μFx2も交換。
これらの交換後、5Vが出ることを確認。
ところが、ギターをつないでみるとドライの音は出るが、リバーブのつまみをいじってもプリセットを変えてもリバーブ音だけ出ない・・・。
(故障部分の特定-その4と修理)
交換部分の5V、12V、A5V、D-5VはOKだが、A/DとD/Aに供給されている+5Vが出ていない。
ここ専用のIC302/78M05の出力だ。交換すると、+5Vは出力され、ギターをつなぐと今度はドライもリバーブも音が出るようになった!
(改めて音出し)
まるで、夢のようだ。期待していた「
あの音」が出る。
最近手に入れたKORG TONEWORKS 105od Classic Overdrive の素晴らしいオーバドライブとこのリバーブだけであとは何も要らない。
長かったな・・・。
[5回]
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