ある FM 局でこの曲を何十年ぶりに聴いて、この曲が特別であったことも思い出したのだ。 あれは、入学式で先輩が歓迎の曲として 「東へ西へ」 を歌ってくれた中学時代。 クラスの野郎連中が我先にフォークギターを買い、吉田拓郎や井上陽水の曲をコピーし始めた時期だ。 休みとなれば毎週誰かの家に集合し、皆でギターをかき鳴らしては練習に励んでいた。 秋の文化祭に、バンドを組んで演奏しようという話が持ち上がり、何故か俺はベースを担当することに。 その時の曲の中にこの 「いつのまにか少女は」 が含まれていた。 友達の兄貴から借りたベースで、この独特なフレーズを一生懸命コピーしようとした。そう、「努力はした」。 これほどクリアで前面に出てきているベースでさえ、ギターを始めたばかりの少年には難しかったのだ。 そして、敢え無く挫折。結局友達がギター一本で独唱、という結果に・・・・。 フォークソングでありながら、ギターやボーカルよりもベースラインに釘付けになってしまう不思議な曲作り。 元気な少女のような跳ねる3拍子のリズム、悩み多き少女の憂いを表すようなsus4のコード。さて、ベースをもう一度挑戦しようかな。
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