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Basement Workshop

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カテゴリー「チューナー」の記事一覧

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YAMAHATX-900 浮き沈み

Tools.JPG最適同調点(?)が上下する、YAMAHA TX-900。 調べてみると、IFT の同調が一定しない(=調整範囲外)ということが分かってきた。
ところが、TX-900 の IFT のスラグの穴形状が 「□」 なため、所有のツールの中には無かった。
そこで爪楊枝(笑)で自作して使用していたが、木が柔らかくて途中で使用不能に。

ここで悪夢が(笑)
「一回だけ」 と思い、マイナスドライバを使ったのが運の尽き。
スラグを割ってしまったのだ・・・。

IFT を売っているパーツ屋がほとんど無いのに加えて、あったとしても 455kHz 、10.7MHz それぞれ標準的なものであり、このスラグの径のものは絶望的・・・。
気を取り直して、この時期に生産された YAMAHA のチューナーでジャンクのものから移植を図ることに。

入手したドナーは TX-500。 ところが、下位モデルとは言え、回路構成とパーツの種類が異なっている!
・・・気を取り直してよく観ると、プラスティックモールド型の IFT に同じスラグが使われているではないか!

ここで、写真のような自作ツールを、困ったときのお助け材料、竹籤(笑)で製作。
爪楊枝のように変形したりせず、完璧。 スラグの摘出・移植完了。

結局、振り出しに戻っただけ。
恐らく IFT の一次側に入っているキャパシタの容量抜けと、ハンダの劣化だろう。
買っておいた、温度補償用のキャパシタを足して実験してみよう。

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SONY ST-A6B 所見

A-6B.JPG今度は SONY ST-A6B。 あの時代、ST-1950 をやっと買ってもらったものの、上位機への憧れは捨て切れなかったのだ。



(入手時の状態)
外観は非常にきれいで、とても 30年近くも経った個体には見えない。 取り扱い説明書も付いてきて、前オーナが大切に扱ってきたようだ。
Meter.JPG
何より、このオーバサイズのメータが魅力。 アナログメータ大好きな俺としては、VU メータのように動きはしないが、これを眺めながらの音楽は最高。


(感度と音質)
まず、最初は音が出なかった。 ・・・と思ったものの、ピンケーブルを間違えただけだった(笑)。 
ところが、信号強度表示が小さく、ステレオにならない。
19kHz 調整用の RT301 を調整すると、あっさりステレオに。
感度が悪すぎるので、フロントエンドを調整しようとすると、バリコンのトリマがキャビネットの後ろを向いており、通常の調整用ドライバではムリ。 後回しとすることに。

音質はこれまたビックリ。 調整は終わっていないものの、セパレーションはいいし、何よりもマーシャルアンプの音圧感がとんでもなくリアル

さて、トリマ調整用の冶具でも自作して、調整しますか。

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KENWOOD L-01T のランプ交換

1.JPG切れた L-01T のランプの交換用の 8V の麦球をマルツパーツで見つけたので、早速交換してみることにした。
(手順 1)
ソケットはロック式で固定されているだけなので、指で反時計回りに1/4回転ほど回すだけで外れる。


2.JPGオリジナルのものに比べて、今回購入したもの(下)は一回り小さいが、装着上問題ない。 オリジナルのものはランプが熱でソケットに固着しているものもあったので、むしろこの方がよい。



3.JPG(手順 2)
ランプの装着方法は、リードをソケットに巻き付けるタイプ。 かみさんからマチ針を借りて(笑)、先端を引き起こす。
反対側も引き起こして解くと、ランプが抜ける。


4.JPG(手順 3)
交換用のランプを、外したときの逆の要領で巻きつける。
左の写真のようになるので、露出している接点になる部分のエナメルをヤスリで剥がす。
後はパネルにソケットを装着して完了。

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YAMAHATX-900 での経験

TX-900.JPG大体、「猫ふんじゃった」 のさわり(笑)を自分で弾いた時のピアノの生音と、コンサートで生を聴いた時以外、今ひとつピアノの音に感動したことがなかった。

ところが、L-01T で感じた鍵盤の重さと弦の和音の響きの素晴らしさから、「FM にもまだ可能性があるのでは?」、と思ってきた。

そんな時、所有している YAMAHA のチューナーでシンセサイザーなのは TX-900 だけな事を、全く脈絡がないのだが思い出した。
入手時に調整をしたにもかかわらず、表示の派手さ以外に特に感動を覚えなかった機種だ。
久々に引っ張り出してきた TX-900 は、相変わらず 「良くも悪くもない」 といったレベルに感じた。

特に、筐体を持った時の軽さとカバーを開けた時に見える「小さいトランスと二次側配線の貧弱さ」 には 「 寂寥感」 さえ感じるのだ。
レシオ検波のずれを (なぜずれていたのかは不明) 調整して聴いてみたが、特に変わった感じがしなかった。

ところが、興味本位で Fine Tuning にして上下にずらしてみると、何だか信号強度と音の出具合が変わるぞ!
マイナス 50kHz ほどずらしたところでいい音がする!
NHK でクラシックのピアノがかかっていたのだが、物凄くなめらかな、空気に滲み込んでいくような音がするではないか。
L-01T で体感した生々しい音とは別次元の音。

その後、このピアノを流しながら何故か風呂掃除に行ったのだが(笑)、浴室のドアを開けたままにしても、その音の良さが分かるくらいだった。

(問題点)
このままでは終わらなかったのだ。
マイナス側に最適ポイントがずれていたのは、以前やった調整ミスだったとしても、その後聴いてみるとプラスマイナス0で最適ポイントになる時もあるのだ。
これには参った。 冷間時と温度平衡時の違いではなかったからだ。

それに、音がいいと思ったのはあのヤワなカバーを開けたままにしていた時で、カバーを取り付けるとあの感動の音は形を潜めたように感じたのだ。
カバーによる L または C の影響をうけているのか・・・。

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YAMAHA T-7 の魅力

T7.JPGYAMAHA の T-7 は、クラスで言うと中級クラスであり、「オーディオ的に途轍もない性能を発揮する訳でもないが、かと言って 「オークションで何年も売れずにグルグル回っているだけの機種とは全く縁のない、言わば 「あまり誰にも教えたくない」 種類の機種。

その詳細は、BLUESS さんがトラブルシューティングから調整方法、そしてその魅力を語って下さっていますので、ここではその補足程度に。

(短所)
(1) オートチューニング機構が動作しない故障が多い。
→パスコンの劣化による電源電圧低下。今回の T-7 では LC7200 の不良と判断し、遠回り。
(2) 電源 ON/OFF 用スイッチが機構的・電気的に弱い。
→トランスの二次側を信号用 SW で ON/OFF するために電流が比較的多く流れ、接点の不純物が炭化しやすい。
(3) 不良(電解液の漏出が主)が多発する電解コンデンサ。
→電解コンの不良はよくあることだが、T-7 では 100uF/16V を中心として50%程度の確率で容量抜けが発生。特に青紫のものは全交換が望ましい。

(長所)
(1) オートチューニング機構が人間臭くて愛らしい。
「パン! ゴロゴロゴロ パン!」といかにもローテクっぽい音を出して、チカチカ光りながらチューニングする様は、思わず「頑張れ!」と言ってしまう(笑)。
(2) メインテナンスがし易い。
底板が完全に外れ、二階建て基板も無いので基板へのアクセスが非常に楽。
(3) 音楽性に優れ聞き疲れない音質。
楽器の特徴を忠実に出す一方、リバーブがよく聞こえるため、音場感がよく出る。 聞いていて疲れない。

(今回のメインテナンス)
大元は、オートチューニング機構の動作不良の原因探し。
結果的に不良電解コンの一掃とその結果の比較となった。

部品交換
電源部
C230 33uF/16V→100uF/35V
C193 3.3uF/50V→10uF/50V

C252 10uF/25V→100uF/35V
C251 10uF/25V→100uF/35V

信号系
C195 10uF/25V→47uF/35V:Discriminator から MPX、AF 段までのパスコン

C101 100uF/16V→100uF/35V:フロントエンド用パスコン

C167 100uF/16V→100uF/35V (リード線が腐食のため交換)

C218 47uF/16V→47uF/16V: LC7200 の VDD のパスコン

結果
まず、LC7200 のパスコンを交換したところでオートチューニング機構の動作が復活! 結局、LC7200 の不良ではなく、パスコン不良による動作電圧低下が原因。そして、
音質が見違えるほど向上!
実は、これまで 「霧が掛かった様な音場感」 を感じていたが、霧がすっかり晴れた上に定位感と低音の量感が増し、これまで以上に T-7 に愛着が。
さて、次はどの部品交換を・・・。

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真空管ラジオ、無線機、オーディオ、ギター、洋楽が大好きなオヤジ。
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