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Basement Workshop

Miscellaneous stuff about audio, radios, guitar and alcohol

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FM 用 J-Pole アンテナ(その2)

あんなにボロクソにけなした J-POLE アンテナだったが、メーリングリスト上での記事を読むにつけ、悪くないアンテナだということが分かり、もう一度実験・検証してみようという気に。

・・・で、製作の参考にした HP と自分の作った J-POLE の残骸をもう一度比べてみて、驚いた。
300Ω フィーダを利用して "J" 型を作らないといけないのに、スタブと反対側でショートさせていたのだ!!!
jpoletv.JPG




・・・てなわけで、その動作が興味津々の水平設置として T-7 で受信してみると、現状でベストと思っているフォールデッドダイポールより帯域が広く、バンドの下部(76.1MHz)ではほぼ同等、バンド上部(83.1MHz)では 1 セグメント向上したのだ!

水平に仮設置したときの状況がこれ。
H_JPOLE.JPG





コイル状に縛ってあるのは、チョークバラン。 メーリングリスト上では必要説と不要説が半々。
(重要な覚書)
設置場所を移動してみたとき、とんでもなく信号強度が落ちたときがあった。 なんと、300Ω フィーダが 180 度捻じれていたのだ。 たったこれだけで、性能が台無しにもなる。 T-7 のシグナルメータのレベルが方向や張り具合を変えただけで変動するは、不安定要素があるからなのか。
現状一番良いと思われるのは、フィーダを水平にし、スタブ側を放送アンテナ方向に向けたとき。逆は要実験。

とにかく、私のミスで J-POLE のイメージを悪くしてゴメン(開発者殿)。 いいアンテナでした。
水平でも実用可能な事を確認できて、満足。

折りたたみ式 J-POLE アンテナの作り方ムービー

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YAMAHA A-5 の修理

発売当時四角いインジケータが印象的で、忘れられず思わずワンコイン(笑)で買ってしまった YAMAHA A-5 。

いわゆる普及帯のアンプだが、音を聴いてみると以外に高音質。
独特の音場感が表現できる。

ところが、予防的に行った VR 類の清掃にもかかわらず、片 ch の音が途切れたり、音量が変化したりして、落ち着いて音楽を楽しめない状態が。

元々、とんでもない喫煙環境に置かれていた事に起因する、堆積したヤニの量が半端じゃなかったのだ。
ちょっとやそっとじゃ VR のワイパ周辺の汚れは取りきれなかったのだろう。

今回は、「お弁当用の醤油入れ」(笑)を家内から拝借して、無水アルコールを大量に流して清掃した。これで、イライラする不具合は一掃。

ついでに、買い置きしてあったスピーカリレーの交換も実施。
と、ところが、リレーの足の穴位置が違うじゃないか!!!

・・・と思ってよく見ると、未実装位置にハンダが盛ってある。
Board.JPG
そう。規格の異なるリレーを想定して予め穴を開けてあったのだ!(青丸が現状のリレー、赤丸が予備の穴)



ちなみに、これが外したリレー。ヤニでドロドロ。
Relay.JPG




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アンテナ、アンテナ、アンテナ。(その1)

何より、入り口が大事。
どんなに高額なシステムを準備しても、FM を聴くなら十分な信号強度が得られて外来ノイズに強いアンテナが無いと、全く意味が無い。

メインのシステムは 3 エレの八木で今のところ満足のいく環境を得られている。
しかし、リビング用のアンテナには大げさなアンテナを準備できないし、メインのシステム用にも、
  • 屋根馬やタワーに頼らない構造
  • 壁面にも設置可能な構造
  • 多エレメントでなくとも十分なゲインが得られる
という欲張りなアンテナが無いものか、と調べたり実験したりしてきた。
現状興味があるものは、
  • ヘンテナ
  • Swiss Quad
  • 双ループ
  • コリニア(同軸ケーブル型)
コリニアを除くとすべてループアンテナ。
Swiss Quad は HB9CV のクワッド版で、2 エレメントにはなるが個人的にはこれに一番興味がある。
双ループは TV/FM の送信所の送信アンテナとして有名だが、一部を除いて製品化や DIY の記事がほとんど無いのは不思議。
ということで、双ループの基本形、一番実験しやすい 1 λ シングルループを製作。

★ Single Loop
Loop.JPG4 mm/1 m のアルミパイプ 4 本、IV 線で接続用のアタッチメントを作り、平衡・110 Ω の出力インピーダンスだが、バランなし、75 Ω 同軸で確認。
設置場所は、和室の天井からのぶら下げ(笑)。

信号強度はあの Folded Dipole と同じか若干良い程度だが、帯域が広い (76~83MHz) ため、仮組みながらも満足。 サイドの切れもよく、幹線道路方向からのノイズにも強そうだ。

(不思議発見)
同調状態で Folded Dipole に切り替えると、同調しない。 「AFC が外れたんだもの、当然じゃない」 と思うが、AFC 範囲内とは思えないほどのずれ。 アンテナの違いで同調点がずれるその理由は?

(つづく)

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TRIO KT-7007 の実力

KT-7007.JPG





入手当初、電源が全く入らず一瞬絶望に暮れたが、冷静に電源 SW の抵抗を測ると約 300 Ω もあり、接点の炭化か何かによるものと判断。
SW を開けてみると、案の定真っ黒にこびりついた不純物。

摺動抵抗低減のためにベタベタに塗ってある機械油の飛散が原因だな、きっと。

と、ところが、SW が元に戻せない (大汗)。
ここではまる訳には行かないので、とりあえず SW はそのままにして、直結(笑)。 無事に電源が入った。

AM はほぼ信号強度ゼロという感じだが、FM は目ぼしい局はかなりの感度で受信できる。
お? 音がいいぞ。 最初に聞こえてきた番組は CSN の特集だったが、程度のいい装置で LP を聴いている感じ。
周波数特性は所謂カマボコ型で、オーディオ的には 「一昔前」 という感が否めないものの、 音離れが物凄く良く、楽器の特性を表現できる点が素晴しい。

改めてメインのシステム(C6/B4/4312A)で聴き直すと、長所と短所が明らかに。

(外観 / 操作感)
どこかで見たぞ。 Marantz ?
青のイルミネーションが美しい。 CPU 制御によるチラツキもない。
ノブはプラスティック製でフライホイール効果がないので、選局時に若干チープ感が。

(短所)
電解コンやハンダの劣化によるものだろう、ピーク信号での歪が見受けられる。

(長所)
とにかく聴いていて疲れない。
ボーカル・DJ の声の張り出し感、楽器・アンプの種類が手に取るように分かる。そのリアリティは最高
驚くことに、AM を除いて調整のずれがほとんど無かった。 この点は Tuner Information Center のKT-8007 (KT-9007の輸出版) の記事 にも書かれているので、KT-6007(KT-7007の輸出版)も同様であろう。

S/N の良さは この時代のチューナーとしては特筆物。PLL 検波のおかげ。 PLL でありながら、音楽性のよさはRatio 検波のチューナーそのもの。を聴いているようだ
全体に漂う 「セピア色」 は部品の劣化や回路構成の古さによるものと 思われるが、部品の交換が逆にこの雰囲気を壊す気がする。

(総合評価)
やはり、「スペックの良さ = 音質の良さ」 とは限らないことを再認識するチューナー。

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FM 用 J-Pole アンテナ

チューナーをリビングで使用する場合、屋外にアンテナを設置するには条件が限られる場合がある。
実際、設置場所を選ばない付属の安物ダイポールでは、電界が弱いこの辺では全く使い物にならない。

300Ω フィーダを使用した Folded Dipole を中継アンテナ方向にベンドして「気休めのフロントゲイン」を狙って部屋の隅に設置して、何とか最低限のレベルを確保できている。
そこで、ステルス型アンテナの中で多少ながらもゲインがあるものを試したくなるのだ。
  • J-Pole アンテナは、水平偏波用として果たして使えるのか?
  • ダイポール比で 4dB のゲインは、実感できるのか?
ところが、FM tuner Group では 「ダイポール比でほとんどゲインが取れないし、マルチパスに対応できない J-POLE を使うんだ?」 反論が(笑)。

確かに、J-POLE は垂直偏波用なので水平偏波の放送用電波に対して 3 dB (だったか?)のロスがあり 4 dB と言われるゲインがほぼ無くなる。
これを水平に設置してみよう、というのである。

J-POLE の動作が大地をグランドプレーンとして使うのが前提となっている場合は、指向性やゲインが崩れるだろう。

★試験結果
結果からいうと、全くだめ。
垂直に設置しても、水平に設置しても、何とベント型 Folded Dipole にも劣るのだ。
ゲインどころか垂直に設置すると、チューナに必ず付属してくる T 型ダイポールと何ら変わらないのだ。
水平に設置して、YAMAHA T-7 の目盛りでやっと 1 セグメント向上するだけ。
やはり、ステルス型でゲインを得るのはムリか?
もしかして SWR が悪すぎるのかもしれないが、アンテナアナライザをつなぐ気にもならない。



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真空管ラジオ、無線機、オーディオ、ギター、洋楽が大好きなオヤジ。
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