忍者ブログ

Basement Workshop

Miscellaneous stuff about audio, radios, guitar and alcohol

カテゴリー「チューナー」の記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


TRIO KT-7007 の実力

KT-7007.JPG





入手当初、電源が全く入らず一瞬絶望に暮れたが、冷静に電源 SW の抵抗を測ると約 300 Ω もあり、接点の炭化か何かによるものと判断。
SW を開けてみると、案の定真っ黒にこびりついた不純物。

摺動抵抗低減のためにベタベタに塗ってある機械油の飛散が原因だな、きっと。

と、ところが、SW が元に戻せない (大汗)。
ここではまる訳には行かないので、とりあえず SW はそのままにして、直結(笑)。 無事に電源が入った。

AM はほぼ信号強度ゼロという感じだが、FM は目ぼしい局はかなりの感度で受信できる。
お? 音がいいぞ。 最初に聞こえてきた番組は CSN の特集だったが、程度のいい装置で LP を聴いている感じ。
周波数特性は所謂カマボコ型で、オーディオ的には 「一昔前」 という感が否めないものの、 音離れが物凄く良く、楽器の特性を表現できる点が素晴しい。

改めてメインのシステム(C6/B4/4312A)で聴き直すと、長所と短所が明らかに。

(外観 / 操作感)
どこかで見たぞ。 Marantz ?
青のイルミネーションが美しい。 CPU 制御によるチラツキもない。
ノブはプラスティック製でフライホイール効果がないので、選局時に若干チープ感が。

(短所)
電解コンやハンダの劣化によるものだろう、ピーク信号での歪が見受けられる。

(長所)
とにかく聴いていて疲れない。
ボーカル・DJ の声の張り出し感、楽器・アンプの種類が手に取るように分かる。そのリアリティは最高
驚くことに、AM を除いて調整のずれがほとんど無かった。 この点は Tuner Information Center のKT-8007 (KT-9007の輸出版) の記事 にも書かれているので、KT-6007(KT-7007の輸出版)も同様であろう。

S/N の良さは この時代のチューナーとしては特筆物。PLL 検波のおかげ。 PLL でありながら、音楽性のよさはRatio 検波のチューナーそのもの。を聴いているようだ
全体に漂う 「セピア色」 は部品の劣化や回路構成の古さによるものと 思われるが、部品の交換が逆にこの雰囲気を壊す気がする。

(総合評価)
やはり、「スペックの良さ = 音質の良さ」 とは限らないことを再認識するチューナー。

拍手[6回]

PR

FM 用 J-Pole アンテナ

チューナーをリビングで使用する場合、屋外にアンテナを設置するには条件が限られる場合がある。
実際、設置場所を選ばない付属の安物ダイポールでは、電界が弱いこの辺では全く使い物にならない。

300Ω フィーダを使用した Folded Dipole を中継アンテナ方向にベンドして「気休めのフロントゲイン」を狙って部屋の隅に設置して、何とか最低限のレベルを確保できている。
そこで、ステルス型アンテナの中で多少ながらもゲインがあるものを試したくなるのだ。
  • J-Pole アンテナは、水平偏波用として果たして使えるのか?
  • ダイポール比で 4dB のゲインは、実感できるのか?
ところが、FM tuner Group では 「ダイポール比でほとんどゲインが取れないし、マルチパスに対応できない J-POLE を使うんだ?」 反論が(笑)。

確かに、J-POLE は垂直偏波用なので水平偏波の放送用電波に対して 3 dB (だったか?)のロスがあり 4 dB と言われるゲインがほぼ無くなる。
これを水平に設置してみよう、というのである。

J-POLE の動作が大地をグランドプレーンとして使うのが前提となっている場合は、指向性やゲインが崩れるだろう。

★試験結果
結果からいうと、全くだめ。
垂直に設置しても、水平に設置しても、何とベント型 Folded Dipole にも劣るのだ。
ゲインどころか垂直に設置すると、チューナに必ず付属してくる T 型ダイポールと何ら変わらないのだ。
水平に設置して、YAMAHA T-7 の目盛りでやっと 1 セグメント向上するだけ。
やはり、ステルス型でゲインを得るのはムリか?
もしかして SWR が悪すぎるのかもしれないが、アンテナアナライザをつなぐ気にもならない。



拍手[0回]


PLL 検波と Ratio 検波

これまでに 13 台も買ってしまったチューナー。

簡単に言うと、Ratio 検波の YAMAHA と、それ以外の会社の PLL 検波、とも言えるか。
パルスカウントは F-500 と L-01T を持っているが、 L-01T は修理待ちなので、傾向はまだつかめていない。

★所有機器
Ratio 検波 PLL 検波
YAMAHA
 T-1
 T-4
 T-7
 T-9
 TX-900
KENWOOD
 KT-5020
 KT-V990
SONY
 ST-S333ESX
 ST-S333ESXⅡ

★傾向比較
  Ratio 検波 PLL 検波
S/N  無音時のノイズが目立ちやすい。
信号強度が強ければ問題にならないが、信号が弱い場合がネック。
 聴感上のS/Nが物凄く良い。 信号強度が弱くても十分なS/Nが得られる。
音場感  S/Nが PLL に比べて悪く感じるのと相反するのか、広がり感が良く出る。
リバーブが良く聞こえる。
悪く言うとウェット。
 クールでドライな性質なため、音が点で聞こえ、広がり感は影を潜める。
音楽性  音場感が良いため、演奏者の意図がよくわかり、かつ聞き流しても疲れない。
 ギターアンプの「箱鳴り」の違いがわかる。
 ハッとするくらいに楽器が見え、定位感が強いため、間近で聞いている感じ。
暗闇に楽器が浮かんでいる感じがするため、オーディオ的には面白いが聴き疲れする恐れあり。

(結論)?
やはり、YAMAHA は楽器メーカであるという誇りからなのか、「スペック至上主義」 ではなく、より音楽性を感じられる Ratio 方式を選んでいるように思う。
13台の中の最高を選ぼうと思っていたのだが、聞くときと聴くときの違いで分けなければいけないのだ、が結論。

すなわち、録音なら PLL、ギターフレーズや使用楽器・イフェクタのコピーなら Ratio 検波かな。

拍手[1回]


KT-5020 のAuto-Blend 機能を OFF にする

Tuner Information Center で絶賛されている KENWOOD の KT-5020 ですが、中電界程度の局しかないこの辺では、KT-5020 の Auto-Blend 機能が勝手に働いてしまいます
Stereo の表示をしているにもかかわらず Monaural となんら変わらないセパレーションと音の悪さに閉口していましたが、「この際、OFF にしてしまえ」ということで、回路図とにらめっこしてこの回路をカットしてみました。

何ということでしょう!(ビフォーアフター風)
無音時のS/Nが若干悪いほかは、どの局もきっちり分離します!
おまけに、中電界以上の局の音質も向上したように思います。

手順は以下です。
860836f4.jpeg(1)R102の位置を確認します。




e810645f.jpeg(2)R102 (Q18 の手前)の左側のリード部分をカットします。 終了です(簡単!)。




どこかにSWを設けて、状況により ON/OFF する方法もありますが、私はもう二度と ON にする気にはなれないので、このままとします。

さて、本当に Shootouts の上位にランクされる音なのかは・・・。

拍手[5回]


YAMAHA T-7 のバランのバイパス

Tuner Information Center に載っている、バランをバイパスして信号ロスを減らすT-7の改造をやってみました。
ついでに、前オーナが途中で諦めていたPALコネクタからFコネクタへの変更も行いました。
手順は以下です。
Cut_Before.JPG(0)前オーナが途中で諦めたPALコネクタの切削







Schematics.JPG(0-1)回路図上のイメージ
青の丸印の部分がバイパスするバランです。芯線を接続するのはANT1側です。






Cut.JPG(1)300Ωのフィーダをフロントエンド側から外します。









Connector_Internal.JPG(2)コネクタ側に75Ωのフィーダを接続します。
ここではPALではなく、Fコネクタに変わっています。






Cable.JPG(3)75Ωのフィーダを基板下側に取り回して、(1)で外したフィーダの"ANT1"側に芯線、網線側を直近の
GNDに落とします。





以上で改造は終了です。
この改造をすると、信号強度が明らかに増します。
ただし、この改造により75Ωおよび300Ωのバラ線用の端子は使用できなくなりますので注意してください。

拍手[1回]


11 2025/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
[05/26 2H]
[02/03 ポムロル]
[01/24 cooltune]
[10/11 ポムロル]
[10/10 BLUESS]
[10/05 ポムロル]
[10/04 BLUESS]
HN:
ポムロル
性別:
男性
自己紹介:
真空管ラジオ、無線機、オーディオ、ギター、洋楽が大好きなオヤジ。
Copyright ©  -- Basement Workshop --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Photo by Geralt / Powered by [PR]
/ 忍者ブログ